私の尊敬する高橋ダンさんの新著です。
この一冊で暫く出版はお休みということです。
今まで出た本の中でも、最も深いテーマを語っています。
本著はすでに投資を行なっている人に対して、
金融における投資を自分の人生に適用する方法
を説明している本です。
「投資で人生を変えよう」とはよく言うのですが、それは、
「投資によってお金を増やせる」からだけではなく、
「投資によって人生に役立つ考え方」を実践で学べるからです。
本書はそれを実現する為の具体的な思考と取るべき行動がまとめられた、高橋ダンさん渾身の一冊となっています。
自分は最大の投資先
自分のリソースを掛けて利益を狙うという意味では、金融商品だけでなく、人生のありとあらゆる行為が投資として表現出来ます。
株式等ではお金と時間がリソースとなりますが、人生においてはありとあらゆる物が自分のリソースとなります。
私もサラリーマンをやっていますが、ただの就労というよりは時間や労力を会社に投資しているつもりでやっています。
仕事に対して、止む無く生活のためにやっていると考える人が多いですが、「ここを選択して投資している」という考えを持つだけでも仕事における精神的負担は減ると思っています。
人生の投資ポートフォリオ
しかし、どんなことに時間と労力を使っているのか、それが自身の望みにあっているかを定期的な習慣として身につけている人はそうはいないでしょう。
ダンさんはここに強くフォーカスし、自分の人生の目標を定め、そこに向かってどこにどれだけのリソースを割くか、期待通りのリターンがあるかを考え抜いています。
まるで毎日投資のポジションを確認する様にそのチェックと修正を習慣化し、可能な限りの数値化をするのです。
その具体的なツールや方法などが本書では紹介されています。
すべて、高橋ダンさんが実際に行っている習慣やピンチを切り抜けた手段に基づいたものです。
時間に関する考え方だけは同意しない(個人的意見)
本著では平均的な健康寿命から睡眠や仕事に取られる時間を差し引くと、活動できる人生の時間はあまり長くは無いとしています。
人生において活動できる残り時間は非常に限られているので、可能な限り必要な事だけに使う時間を絞る。
私は一部ここだけは完全な同意はできないと考えています。
退屈な時間は長く、楽しい時間は短く感じるように、人の感じる時間、その価値は実のところ物理的な尺度を持たないと考える為です。それを、
(24時間 - 睡眠8 - 仕事7.5 - 家事…) ✖︎ 残り寿命
と、計算するのはミヒャエル・エンデ「モモ」の悪者、時間どろぼうと同じように感じてしまいます。
「モモ」では時間どろぼうは最後には全ての時間を失い、消滅してしまう存在です。
自分を最大限「運用」する方法
高橋ダンさんは、30代で今まさに投資で最高クラスの成功を収めている人です。
- 日本国籍、日本在住
- 元ウォール街のプロ
- 大きな成功をしている現役投資家
- 日本語原文で書かれている
という本は他には無いでしょう。
ぜひ、高橋ダンさんの習慣や考え方を本書で手に入れましょう。
世界金融、経済、投資について毎日動画をアップしてくれます。
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