「ピーター・リンチの株で勝つ」を読んで

投資

最近、WordPress上で動くWebアプリケーションの開発ばかりで、すっかり更新をサボっていました。

開発の方はそこそこ進んでいるのですが、一朝一夕のものでは無いので、それを理由にブログ更新をサボるのはまずかったです。

調べながら開発しているので、記録を残さないと自分でも何をやってきたか忘れそうですので、そろそろ進捗報告を書きます。

また、開発を行いながら株式投資についても学習を進めています。

今までいわゆるオニール系の本を重点的に読んでいましたが、ちょっと視点を変えた本も読むべきだろうと考えてリンチ先生の本を読みました。


これもまた、超有名書籍です。

序盤は著者であるピーター・リンチ先生の自慢話と後悔話なのですが、中盤以降はその経験からなる株式投資における重要な考え方が書かれています。

ファンダメンタルズを重視している点は、オニール系の投資方法に近いですが、こちらの方が投資対象がより広いです。

非常に印象的なのは 「ファンダメンタルズに自信がある銘柄の株価が下がったなら、ナンピンしろ。それくらいの覚悟で最初から買え。」 という記述です。

オニール系の本では「割合(8~10%)で損切しろ。正しいのは常にマーケットだ。明確に買いのタイミングを間違えているのだから誤りを認めろ。」です。

ちなみに本著では損切についてはあまり深く触れておらず、ファンダメンタルズ分析の中で売り時を決めるような表現がされています。

何か近しい事が書かれている感じなのに、こうも言っている事が異なるというのは、株式投資の難しさを物語っているような気がします。

また、本著は株式銘柄を6つの分類に分けて、

  • どういった銘柄がそれぞれの分類に属するか
  • 分類ごとの買い時(チェックポイント形式)
  • 分類ごとの売り時

を説明しています。この部分がこの本の肝だと思っています。

ざっくりとその6つの分類が何であるかを記述しておきます。

低成長株

大きくて古い会社を示します。最初は急成長株だったものが、限界に達したか努力をやめたかで停滞してしまった会社です。

株価の上下推移がほとんど見られず、事業拡張の余地がないため、高配当であることを特徴としています。

優良株

巨大企業でありながら、低成長株を上回る成長(年率10~20%)を示す株です。

大きな利益が期待できる株であり、不況にも強いですが、巨大企業なので10倍株とはなりません。

優良株への投資は30%~50%辺りで利食いして、次のまだ値上がりしていない優良株に乗り換えるとしています。

急成長株

年に20~25%の成長を遂げ、うまくいけば10倍以上にもなる株です。

ただし、停滞を始めれば株価急落や倒産のリスクがあります。

リンチ先生の最も好む株がコレの様です。

成長を続けられる限りは株価も上昇するので、「財務内容が良くて、収益性の高い」銘柄を探すべきとしています。

市況関連株

売上と利益が循環的に上下する株式の事だそうです。

自動車、航空、タイヤ、鉄鋼、化学はすべて市況関連株とされています。

優良株だけど、上記の業種に該当し、景気に左右され易い。という感じでしょうか。

市況関連株を優良株と勘違いし、安全と信じ切って購入すると損失を出しがちだとしています。

上下があるので売買タイミングが全てで、そういった関連業種についているなら有利に売買できるだろうとのことです。

業績回復株

業績不振の淵から立ち直った企業の事です。

低成長ではなく、無成長(赤字から脱却したてのような)会社です。

潜在的に倒産のリスクを持っていますが、一方で大きな利益を出す事が望めるとしています。

この分類については結構ガッツリ説明が書かれています。

資産株

機関投資家が見逃していて、自分は知っているという何らかの資産(?)を持っている株を資産株としています。

お店が流行っているとか、急に店舗を沢山出店しだしたとかを自らの経験で知っている銘柄や、会社の保有資産に対して株価が低い銘柄の事みたいです。

前者は主観的なので判断難しいですが、後者はファンダメンタルズ分析と株価の比較で割り出せそうですね。

 

購入銘柄がどの分類に属するかを考えるのは今後の売買において大事な指標になりそうです。

ファンダメンタルに自信があった株を8%損切ルールに基づいて損切して、そのあと値を戻してちょっと後悔したパターンが結構あるんですよね。。。

うーん、ブレそうw

というか、株式投資初心者が一つの投資法に偏るのはあんまり良くないと感じました。

折角著名な先生方が本を出しているのですから、いろんな投資法を試して自分に嵌るものを探す。のが良いのだと思われます。

復習、実践しつつもう少し視野を広げていきます。

次はオニール先生が著書の中で散々ディスっていた、ランダムウォーカー理論に関する本を読んでみようかと思います。

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