証券会社のWebサイトで会社概要や直近の決算データ、業績予想を確認することはできますが、より過去の決算情報や四半期決算を参照する上では四季報を購入することも選択肢に入ると思います。
紙でペラペラやるのも手間ですし、Excelや自前のデータベースに突っ込みたかったので、データが欲しい!という事で、四季報CD-ROMを購入しました。
ところがなんとこの四季報CD-ROM、テキストで書き出す機能が無いんですね。
「ファイル書き出し」という機能があるんですが、業種や会社の基礎情報に関する事のみを対象としていて、肝心の決算情報の書き出しはできません。
ちなみに表示データを画面上でコピーする事もできません。なのでコピペによってデータをExcel等に運ぶことも不可です。購入してかなり後悔しました。
諦め切れない私は持ち前のITスキル(笑)でこの問題を解決しました!
私の様に四季報CD-ROM買ってガッカリした人たちがこれで救われると思います。
ただし、テキスト化を敢えて出来なくしているのは、購入者以外の第三者に利用されない為のはずです。
必ず利用は個人に留めてください。
必要なものはWordとExcelのみです。端的に言えば、PDFに出力し、それをWordで開き、WordからコピペでExcelに持っていきます。
私が欲しかったのは全銘柄の可能な限り過去までの通期決算データでしたので、これを例に具体的に説明します。
まずはスクリーニング機能を利用します。スクリーニング機能は表示したい項目を指定、条件付けを任意に行って一覧で表示する機能です。
全銘柄の過去の通期決算データを出力するのも残念ながら1年ずつやっていく必要があります。
が、1年分やれば後はルーチンで行うことが出来ますので、まずは一年分はちまちまやります。
以下の様なスクリーニング条件を指定します。
各項目の末尾が(-1)となっているのですが、これが前期を示しています。
「表示」をクリックして表示させます。対象はもちろん「全社」です。
結果表示後、「ファイル > 印刷」より印刷のコンソールを開きます。
このまま印刷しちゃってもいいのですが、項目数が多いと変なところで改ページされてしまって後で面倒ですので、「ページ設定」を行います。
出力項目が横に並んだ時にそれが1ページに収まっていればOKです。調整も手間なんで、A3横で縮尺は最小の55%にしておきます。
PDFで印刷します。全銘柄だとちょっと時間が掛かります。
出力されたPDFを右クリック、プログラムから開くで、Wordで開きます。ここも開くのに少し時間が掛かります。
データが多いと日本語が化ける(以下のように「□」になる)ことがあるのですが、この後解消するので気にしなくて大丈夫です。
このデータをCTRL+A等で全部選択し、コピーしてください。
これをExcelに張り付ければ完成です。文字化けはExcelに張り付けると解消します。完成したExcelで後は煮るなり焼くなり好きにしてくださいw
1年分終わりですが、2年目以降はルーチンです。スクリーニングの(-1)を(-2)に変えて同じ手順を繰り返します。
このスクリーニングですが、最初は項目をポチポチクリックで選択する必要がありますが、修正はキーボード入力で可能です。なので1を2に書き換えてあげるだけでOKです。
決算データを例に説明しましたが、この方法を使えばどんなデータも抜いてくる事ができると思います。
と、ここまでやっといて何ですが、
決算プロというサイトで過去3年分くらいまでの決算データを提供しています。
直近で十分ならこのサイトを活用するのも良いと思います。
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