年金はいくら貰えるのか。簡単にまとめた。

不労所得

このブログタイトルでもある社会人卒業ですが、

不労所得と副業によって十分な生活が行える = 無理して会社で働く必要ない(早期退職)

を意味しています。

この不労所得、退職というキーワードと年金は密接に結びついていると考えています。

日本は定年で年金という不労所得が得られる国だからです。

何が言いたいかというと、年金を語らずして不労所得やら退職やらを語ることは出来ないと思ったのですね。

漠然と、年金ってはあんまり貰えなそうなイメージがありますが、実際どういう制度なのかをまとめてみました。

正直調べていてきつかったので、ここでは頑張って簡単にまとめました。



年金の仕組みはこのような図で3階建ての建物で表現されることが多いです。

一番下から行きます。

(1階)国民年金

一番大事なのがこの国民年金です。20歳以上60歳未満のすべての国民が加入していることになります。

毎年支払額は微増してますが、今は16,490円です。「国民年金 金額」でググるといい感じに出てきます。

この国民年金ですが、支払と支給の計算では10年くらいで元が取れる計算になります。今のところは。

65歳から支給で10年なので、なんとかペイ出来そうですね。

(2階)厚生年金

会社員と公務員の方はこちらにも加入します。

支給額の計算が複雑です。突き詰めると社労士という難関資格の分野に至りますからね。。。

アバウトに表現すると以下のような感じです。

支給額 = 加入期間の年収(給与+賞与)の月額平均 * 係数 (5.481/1000)* 加入月数

この係数ですが、給付乗率といいます。今が5.481/1000であって、この先どうなるかは解りません。というか引き下げがあることは確定です。

ざっくり言えば、加入期間と年収で掛けるので、ここが多い方が支給額が高いという事です。

難しいですが、誕生月に送られてくるねんきん定期便を読むと結果だけを確認可能です。

因みに厚生年金の支払額の中には、国民年金保険料も含まれています。厚生年金制度に加入するということは、国民年金に自動的に加入しているということになります。ねんきん定期便を読み返し、国民年金保険料の納付額に0円と書いてあるからと言って、私の様に焦らないように。

で、この厚生年金ですが、現時点でも国民年金に比べてパフォーマンスが悪そうです。

例えば40年間の平均年収が500万くらいの人がフル加入(40年)で

1,000,000円/年 ≒ (500万 / 12か月) * (5.481 / 1,000) * (40年 * 12ヶ月)

の受給となります。一方で支払額の方は、

14,000,000円 = 500万円 * 40年 * 9%(厚生年金個人負担) – (16,490円 * 40年 * 12ヶ月 / 2※厚生年金個人負担額から国民年金分を引く)

定年退職後(65歳)、14年生きて(79歳)ようやくペイする感じですね。男性だと平均寿命的にギリかもしれません。

普通は国民年金とセットで計算するので、このパフォーマンスの悪さが露呈しません。

(3階)企業年金

企業によってそれぞれです。あったり無かったりします。

因みに私の会社では入社1年目に企業年金が廃止になりました…

確定拠出年金もこれに当たりますが、これは端的に言えば60歳まで引き出すことの出来ない非課税投資枠ですので、年金(不労所得)というより資産運用に近いと思っています。

まとめ

言いたかったのは厚生年金のパフォーマンスの悪さです。

40年働いて加入してるのに、誰でも加入可能な国民年金以下のパフォーマンスです。

つまり、社会人として働く意義は少なくとも厚生年金には無いです。(厚生年金が沢山貰えるから社会人を定年まで続けるという考えは不成立)

というか、仮に年金制度が得する仕組みになっていたとしても、それはそれで制度としての危うさを示します。

現役労働者の年金支払によって制度を維持する訳ですから、人口オーナス(高齢化社会)を迎える日本では破綻・・・には至らないものの、より払い損になる仕組みに制度変更がなされる事が推測されます。

普通に社会人やってれば老後も安定。みたいな考えは年金制度的な側面からも終わってると認識して良いでしょう。
考え無しにサラリーマンやり続けたら、一生働くことになると思われます。

今は自分で自分の年金を作る。それが完成した時にリタイアが可能となる。という考えに切り替えた方が良さそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました