勝間和代さんのYoutubeの動画を見て「選択理論心理学」というキーワードを知って見つけた本です。
ネコの選択は、物語形式で「選択理論心理学」をわかりやすく学べる内容となっています。
人には生まれながらにして5つの基本的欲求があります。
人は無意識のうちに、この基本的欲求を満たすように様々な選択を行っています。
自分にはどんな基本的欲求があり、それをどう満たして行くかを意識的に選択することで、人生はより楽に幸福になれます。
これが「選択理論心理学」というものです。
幸せのしくみを理解する
5つの基本的欲求
幸せを感じるためには欲求を満たす必要がありますが、その欲求には5つの種類があります。
そしてそれは人によって満たされるレベルが大きく違うと言われています。
5つの基本的欲求は以下の通りです。
生存の欲求 | 健康や身の安全、長生きをしたいという欲求 |
愛・所属の欲求 | 他人と関わっていたいという欲求 |
力の欲求 | 自分が価値のあるものと確認したい欲求。承認欲求。 |
自由の欲求 | 自立したいという欲求。経済的に豊かになりたいという欲求 |
楽しみの欲求 | 喜びを得ることにより、心を豊かにしたいという欲求 |
基本的欲求の強さは人それぞれ
本書にはチェックリストがついており、それに答えるとそれぞれの欲求がどれくらいのレベルかが判定できます。
ちなみに私は以下のとおり。
力の欲求が0…
他者に対する承認欲求がほぼないことを示しています。
サラリーマンとしては出世しないタイプでしょうw
人付き合いのアプローチ
本書は、じゃあ自分の欲求のレベルに合わせた人生の選択をすればいいよね。という話には留まりません。
物語の離婚寸前ネコ夫婦を題材に、5つの欲求とそのレベルを人間関係(ネコですが)に応用した話が展開されます。
相手にはどのような欲求があることを理解し、
相手の欲求を満たすこと(ポジティブアプローチ)を積極的に行い、
相手の欲求を損なうこと(ネガティブアプローチ)を避けることで、
人間関係を良質にすることができます。
ネガティブアプローチ
相手の欲求に対して以下のことを行うと関係を損ないますので避ける必要があります。
褒美で釣るのはやりがちですね。
- 批判する
- 責める
- 文句を言う
- ガミガミ言う
- 脅す
- 罰する
- 褒美で釣る
ポジティブアプローチ
相手の欲求に対して以下のことを行うと関係を良くします。
- 支援する
- 励ます
- 傾聴する
- 受け入れる
- 信頼する
- 尊敬する
- 違いを交渉する(歩み寄る)
ネコの選択を読んで
5つの基本的欲求ですが、それぞれの欲求が2段階、3段階以上違う相手とは相性が悪いそうです。
私は上司に対して「何いってんだこいつ…」と思うことが多々あるのですが、力の欲求0の私と、力の欲求が強いがゆえに出世出来た上司とでは全く理解し合えない要素があるということです。
そこで相容れない存在なのだと納得するだけではなく、そういった欲求の違いがある。ということを受容することが必要です。
相手の欲求に対する完全な理解はできなくとも、相手の欲求に対してのネガティブアプローチは避ける、ポジティブアプローチを行う。ということで人間関係のトラブルやストレスは軽減できます。
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