持株会のメリットとデメリット【加入を推奨】

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勤めている企業に持ち株制度がある場合は必ず加入するべきです。
加入しないと上場企業に勤めている意味がありません。

持株会といったキーワードで検索すると、多くの加入に対する否定的なコラムが目立ちます。
しかし、持株会については一般的な株式投資とは異なり、絶対に加入するべきである。と断言できる理由があります。

持株会制度のメリットとデメリットから理由を説明します。

メリット

  • 会社経営者視点の考えが生まれる
  • 奨励金が受け取れる
  • 長期投資に向いている低リスクな投資

デメリット

  • 下落リスク
  • 売却に審査が必要
  • 労働と金銭の投資を一企業に対して行う集中投資

メリット

会社経営者視点の考えが生まれる

「株式」会社というのは、その名の冠する通り、一番偉いのは社長ではなく、株主です。
社長より上の肩書も持っているという自覚は自分の視点を高く上げることになります。
※もちろん偉ぶっちゃダメですがw

また、自社株を取得してその株価を気にすることが会社業績に注目する入口となります。
そこから自社の成長度合いや将来性、世間の評価を分析し、今、会社に必要なことは何かを経営視点で考える癖が生まれます。

この視点があるか無いかで、 仕事での判断や考え方が変わる事が多々あります。
その考え方を永遠にできない社員と、管理職になってからする社員と、入社時点からしてきた社員では能力に大きな違いがあります。

これこそが持ち株制度利用の最大メリットです。

奨励金が受け取れる

企業の持ち株制度は社員の持ち株比率を上げる事が目的なので、会社から奨励金が出ます。
会社によって異なるようですが、5~15%が一般的、会社によっては100%!というところもあるそうです。(うらやましい・・・)
取得した瞬間に利益が約束されているなど、通常の投資では有り得ないことです。
銀行預金の金利は0.01%です。持株会の奨励金が5%だとしてもその差は500倍です。

これは大きなメリットです。

長期投資に向いている低リスクな投資

持株会は毎月同額を自社株の購入に割り当てます。
こういった一定額を一定タイミングで投資する方法をドルコスト平均法と言います。
一定額なので、株価が高いときは少ない株数を、株価が安いときは多い株数を取得します。
長期でリスクを低減し、安定した収益が見込める投資法であり、株式の購入方法としてはかなりリスクの低い購入方法です。

デメリット

下落リスク

株式なので価格が購入した時よりも下がる可能性はあります。
これを理由に持株会を利用しないとするアドバイスは非常に多いです。
ただ、ここも非常に大事なのですが、

そもそも持株会に加入したくないような会社に勤めているなら転職を考えるべきです。

会社に勤めるということ自体が、自分の時間や労力、つまりは命そのものを会社に投資する行為です。
一番大切な命を会社に投資しているのに、ちょっとの金を投資したくない道理はあり得ません。

売却に審査が必要

購入するときは取得時期と金額を制限されているので審査はありませんが、売却についてはインサイダー取引に関する審査が必要となる場合もあります。※秘書や経理など、経営に近い立場の場合は確実です
一応頭に入れておいてください。

よくある加入否定意見の否定

持株会においては下落リスクさえもメリット

持株会においては、株価の下落にもメリットがあると言えます。

株価は企業に成長の期待が寄せられると上がり、その逆で下がります。
自分が務めるに値する魅力ある企業であるかどうかを判断する指標は、株価によって判断できます。

自分が投資したくない企業には務めるべきでは無いですし、株価が失望を与えるくらい下落したなら、その時点で転職を行うべきです。

持株会の加入をしていなければ自社の世間的な評価に詳しくなれず、自社が魅力ない企業であることにすら気が付かずに、ダラダラと無意味な労力の投資を”一生”し続けることになります。

損をしている事に気が付けないという事は、ただ損をする事以上に恐ろしい事です。

逆に、貴方が自身の仕事に自信があり、かつ、会社の発展に希望を持っているなら、株価が下落したとしても割安で株を取得できると感じるだけです。
これらは持株会に加入していなければ判断すら出来ません。

持株会は経営層有利で福利厚生になっていない?

持株会が経営者優位の制度であり、従業員への福利厚生になっていない。
という誤った情報もよく見ます。
まず、奨励金として給料に追加して従業員にお金を支払う事になるので、この時点で従業員優位の制度です。
経営層有利と勘違いされている理由は以下二点です。

持株会は経営層のM&A対策?

従業員が株式を所有することで企業買収(M&A)の対策には多少はなるので、その点は企業にとってメリットではあると言えます。
しかし、大抵の企業では、従業員の株式保有率はかなり高くても全体の数%に留まるので企業にとってこの点はほぼメリットがないです。

持株会は物言わぬ株主?

持株会の株式保有者は、通常、株主総会に出ないので経営者にとっては物を言わない株主となり、経営者に都合が良いという意見もあります。

しかし、「社員に経営視点が生まれる」という点こそが企業経営側にとって多額の奨励金を払ってでも得たいと考えているメリットです。
その為、持株会は社員と経営側、双方にメリットのある制度となっています。

労働と金銭の投資を一企業に対して行う集中投資は高リスク?

「労働力と金銭の投資を一つの企業に対して行うのは集中投資となり、高リスクであるため持株会の加入はすべきでない」という理論も存在します。

まず、そもそも会社に就労している時点で多くの時間を割いておりますので、企業に勤める事そのものが既にかなりリスクの高い集中投資です。
前述のとおり、会社に投資する命(時間と労力)に比べれば、持株会への加入金額は非常に少ないものですので、加入メリットの方が圧倒的に上です。

また、持株会に加入して勤続が長くなればなるほど、持株会の累計金額も増え、より高いリスクを取ることになります。
同様に社会人としての会社への依存度はそれ以上に大きくなり、高いリスクを取ることになります。
持株会の積立金額は自身の会社への依存度でもあるという事です。
高い依存度を持っても問題ないと思える企業に勤めているか。
これは、人生の選択肢を数値化できる大事なパラメータとなります。

持株会は入るなというアドバイスは絶対に信じるな!

持株会についてのコラムをかなり多く読み込みましたが、その否定理由のすべてが

「持株会には入るな。なぜなら私が持株会で損した経験があるからだ。」

という、本人の経験に基づく理由です。

前述の通り持株会で大損するのは、転職を判断出来なかった本人の問題であって、持株会の制度そのものの問題ではありません。

持株会の加入は働くモチベーションにもなる

私は社会人として働く事は大嫌いですが、勤めている会社の成長性には自信を持っています。

株価は会社を評価する重要なパラメータです。
持株会の加入には金銭的な損得だけでは評価できないメリットがあります。

仕事の満足度と株価の評価で自分自身をマネジメントする事です。

  • 仕事の状況が悪くても、株価の上昇に対する満足度の方が上なら勤続
  • 仕事の内容が良くても、株価の下落が耐えきれないほどなら転職

これは、かなり自信をもって言い切れる理論です。

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