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PowerPointスライドデザインのセオリー

以前、Excelの本を読んだのでバランスを取って(?)PowerPointの本も読みました。
パワポ資料の方がどちらかというと掛かる時間は上な気がしています。
文書も資料もですが「伝わる」「理解してもらう」ように作成するのって凄く難しいんですよね。
読んだのは以下の本です。

フルカラー、絵がメイン、例示で説明と、この本そのものも「見やすい」「わかりやすい」工夫がなされています。
本書では、その「見やすい」デザインのポイントを誰でも実践できる形で照会しています。
ポイントを絞って照会します。

「見やすい」とは「わかりやすい」ということ


大前提として、「見やすい」資料を作りましょう。という話です。
パワーポイント資料の用途は様々ですが、いずれにせよ「誰かに何かを伝え、理解してもらう」という目的は共通しています。
自分の伝えたい事が、聞いている人、見ている人に「正確」に「早く」伝わる事が大事です。
理系脳(私も理系ですが)だと、必要な情報が揃っていればOKという考えに陥りがちですが、それではダメです。
相手がよく考えて、その結果理解できる。のではよい資料とは言えないのです。

プレゼンテーションのセオリー

プレゼンテーションの解かり易さは主に以下の要素によって決まります。

資料を作る際は、いきなりスライドを作るのではなく、メモ帳や手書きで全体構成を書き出した方が良いです。

結論を先に述べる

構成を考えるうえで、解かり易さを重視する際は、「結論を先に述べる」ことがオススメされています。
これはよく言われる事ですね。
しかし、日本語は起承転結の文化なので自然体で記述すると結論が最後になりがちです。
そこで、結論を先に述べるための論法を二つ照会します。
それが「SDS」と「PREP」です。
こういった手法を使う事でより構成を作り易くなると思います。

SDS

PREP

情報の割合

50:50 = その他の情報:文字の情報

とすべきらしいです。
半分は文章以外の情報を使いましょうってことです。
逆にフォントさえ気を付ければスライドの50%は美しく仕上がるという事です。
本書では「ヒラギノ角ゴシック」というMacやiPhoneのフォントをオススメしていますが、Windowsでは「游ゴシック」が類似しています。
私は大体「游ゴシック」を使っています。

配色「70:25:5の法則」

パワーポイント資料の配色ですが、70:25:5の法則を用いるとうまくまとめることが出来ます。
ベースカラーは背景色である白ですので、たったの2色しか使えないです。
逆に言えば基本的には2色しか使わなくて良いという事です。
アクセントカラーやメインカラーの組み合わせのポイントや例も本書に照会があります。

コントラストの基本はフォントサイズ

使ってよい強調表現は以下の3つです。

強調表現は基本的にはフォントサイズで表現します。
ここに太字やアクセントカラーを組み合わせることでより強調されます。
アンダーラインはリンク以外に使ってはいけないみたいです。
また、見出しにアクセントカラーは使うのはNGです。

箇条書きのポイント

見やすさの調整

標準の箇条書きだと、項目の数や文書のボリュームによっては、バランスが悪い印象を受けます。
スライドマスターを使って行間の調整をしましょう。
行間の幅を調整するウィンドウは以下で開けます。

第二レベルにとどめる

箇条書きは改行してTabキーを押すとレベルが一段下がります。
この下位レベルは2段階に留めましょう。
深くなると何がどう関連しているのかが解り難くなります。

第一レベルは1スライドに3つまでを基本とする

例えそれ以上ポイントがあったとしても、一度にそれを理解する事は出来ません。
3つを上限とし、それ以上はスライドの分割を検討します。
タイトルに[1/2]等を記載すると連続性を表現しやすくなります。

テンプレート・モックアップ・アイコンセット

本書の最後に著者の作成したテンプレート等が紹介されています。
フリー素材として公開されているので、転売しない限りは自由に使って良いみたいです。
以下のURLからダウンロード可能です。
テンプレートのpolluxはかなりカッコいいです。
デザイン性高すぎて使い道が難しいかもしれません(笑)

テンプレート
Pollux:ブラシで書いたような写真が特徴的なテンプレート
Caster:雑誌風のデザインを取り入れたテンプレート
Vega:カラフルな配色が特徴的なテンプレート

モックアップ
iPad/iPhone等のデバイスのモックアップ

アイコンセット
Metarial Icons:Googleが公開しているMetarial IconsをPowerPointで使えるように変換したもの

最後に

言っている事の根幹は、以前読んだほんとに使える「ユーザビリティ」そのものだと思います。
それをパワーポイントのみに特化させたような本です。
私も一般的なITエンジニアの多分に漏れず資料作成は苦手です。
少しでもこういったテクを駆使して1秒でも早く仕事を終わらせるようにしたいですね。

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