元ヘッジファンドマネージャー、現YouTuber投資家の高橋ダンさんの新書です。
ダンさんの情報を得るまでは金への投資というのは避けていました。
今では、長期投資において、必ずポートフォリオに加えるべき資産の一つだと考えています。
金はただの貴金属ではありません。
金の歴史と投資価値、投資方法について一冊で簡潔に学べる書籍になっています。
なぜ金投資を避けるのか
私は以下のような考えのもと、金投資を避けてきた過去があります。
本書ではこういった疑問にも優しく解説がなされています。
金は働かない?
労働者が働いてくれる株式、不動産が家賃収入を得てくれるリート等と違い、金はその場にあるだけです。
私はきちんと学ぶ前は、金投資とはほぼFXトレードのようなものという認識でした。
金は働かない → 投機的な金融商品 → いらない。
という考えが固執し、金投資を学ぶ糸口すら掴めませんでした。
バフェットが買っていない?
ウォーレン・バフェットさんが過去に金投資を避ける発言をしています。
※今は考えを改めたのか、現在は金鉱山株を保有しています
どう買えばいいのかわからない
金の現物(バー、コイン)を買うのはハードルが高いです。
投資としてはETFを買えば良いです。後述します。
なぜ金投資をしなければならないのか
そもそも「金」が何であるかを学ばなければ金投資のスタートに立てません。
金はただの貴金属ではありません。
金とは「最古の貨幣」である
とても重要な点です。
古来より、全世界中で金は貴重なもの、貨幣価値のあるものとして扱われて来ました。
そもそも米ドルだって、金本位制から始まっているのです。
金は貴金属であり、貨幣でもあります。
金は保険になる
ありとあらゆる経済活動を進めていくと、政府発行紙幣(米ドル、円、ユーロ…)の発行数は増えます。
貨幣が増えるということは、インフレしていくわけですから、相対的に金の価値というのは上がっていきます。
また、金以外の貨幣というのは政府がボタン一つで簡単に増やせてしまうのです。
通貨危機が発生した際、発行量に限りがある金は最強の保険として機能します。
バフェットも買っている
前述の通り、ウォーレン・バフェットも金鉱山株に投資しています。
金鉱山株はほぼ金価格と連動するのでほぼ金を保有していることと変わりません。
金をポートフォリオに組み入れよう
ETFならIAUで良いです。
GLDでも良いですが、微々たる差でIAUのほうが手数料が安いです。
GLDの方が歴史があるためか、出来高は多めなのでトレードに適していそうですが、そこも微々たる差です。
個人的には長期保有なら楽天やSBIの積立投資もオススメします。
いずれも購入の際にそこそこの手数料を取られますが(SBI:2%、楽天:1.65%)、売却と保有には手数料はかかりません。
他行振込無料ボーナスの条件になっていたりもするので検討してみるのもいいと思います。
ただし、2%とETFよりも高めの手数料となっているので数年から10年以上の長期保有が前提となります。
ちなみに私は楽天で金、白金、銀の積立投資を行っています。
※他にもETFでも買っています(IAU、PPLT、SLV)
金投資を学ぼう
金投資をするにせよしないにせよ、投資をするなら最古の貨幣である貴金属の学習は必修科目です。
情報が確かかつ解りやすい、高橋ダンさんの本や動画でバッチリ学びましょう。