2021/3/19に日銀政策点検が発表されました。
日銀は日本の中央銀行です。
日銀政策点検とは数年に一度、長期的な方向性を決めるものです。※前回は2016年
日本に対して長期的な投資を行っている人にはとても大きな発表がありました。
個人投資家にとって特に影響の大きい項目を抜粋します。
ETFの購入上限の変更
年間最大6兆円 → 12兆円への引き上げられます。
日本株全体にとって優位です。
購入ETFの変更(最重要)
日銀が購入するETFが、
日経平均連動型ETF → TOPIX連動型ETF
に変更になります。
日経平均は価格で計算され、TOPIXは時価総額で計算されています。
時価総額が高く、価格の低い銀行株は今まで不利だったので今後は有利に働くということです。
長期金利操作の拡大
「ゼロ%程度」を軸に±0.2%程度 → ±0.25%程度のコントロールに変更。
銀行は短期的に日銀等からお金を借りて、長期的に顧客にお金を貸付けます。
そのため、短期金利と長期金利の幅が広がると銀行はお金を作りやすく、有利になります。
「貸出促進付利制度」の新設
金融機関は日銀にお金を預けています。
この制度は何らかの緊急時、この預けられた金に上乗せの金利を付けるというものです。
これもまた銀行に有利です。
日本への長期投資は日経平均ではなくTOPIXがオススメ(になった)
ETF買いすぎ、金融機関支援しすぎ、という個人的な日銀批判はさておき、投資的にはチャンスです。
- 金融株の上昇
- 日経よりもTOPIXが優位
特にNISA枠で日経平均連動型のファンドを購入している人は多いと思います。
今まで日銀が日経平均連動型のETFを買っていたからです。(私もです)
これがTOPIXに変わりました。
この発表を受け、私も積立NISAの買付を日経からTOPIXに切り替えました。
TOPIXに連動するファンドは以下の二択ですね。
- ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
どちらも信託報酬が安く、あまり変わりなさそうです。
日銀の買付がTOPIXに変わったからといって、日経平均が不利になったというわけではないです。
今までのNISAを取り崩してまで行う程ではないと判断し、今後の積立の設定変更に留めています。